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社会分析学ウェブサイト @中野昌宏研究室(旧nakano.main.jp)

第4回 内部観測研究会のお知らせ

お知らせです。

第4回内部観測研究会が下記のとおり開催されます。

日 時: 2010年3月5日(金)〜7(日) 9:00-19:00
場 所: 東京理科大学 神楽坂キャンパス 344教室(3号館4階)
最寄駅: 飯田橋駅(地図
参加費: 無料
主 催: 灘研究連絡会(世話人詳細

論題

  • 生命と数理
  • 群行動
  • 境界の生命
  • Stand Alone Complex
  • 時間と順序
  • 高次認知と芸術
  • 認識理性の原理

プログラムはこちら

受験と資本主義,それによって歪む人たち

落ちたって、いいじゃん! 逆転発想にこそ難関中学合格のカギがある

著者/訳者:金 廣志

出版社:角川書店(角川グループパブリッシング)( 2009-10-02 )

単行本 ( 245 ページ )


受験シーズンである。

うちの大学も入試期間であるが,世間では中学も高校もその他もろもろも受験シーズンなのである。

愚息も中学を受験し,どうにか第一志望校に合格して,それはたいへんよかったのだが,塾や学校や地域まで空気が荒んでいて,こんなことでいいのかという思いでいっぱいだ。そこで気づくのが,「合格=人を蹴落とす」という発想をしている人があまりに多いということだ。塾でもそのような空気が当たり前らしい。

私自身が塾で中学受験の準備をしていたときは,そんな雰囲気ではなかった。関西だし,30年前だから,違ったのかもしれないが,ともかく,「ここにいる全員で合格しようぜ」というムードだったし,塾の先生もそう誘導していた。「競争」というのはつねに厳しいものだけれど,そういうムードであれば,よい意味で切磋琢磨できるし,能力も発揮できるものである。同級生たちが単なる「ライバル」ではなく,「戦友」となるからだ。

それなのに,塾にも学校にも「友達」がいなくなってしまっているのが現状だ。私にとっては,塾で一緒だった連中は,いまだによい友達なのだが,息子にとっては一刻も早く離れたい相手のようである。ずっと敵視されていて,いつもお前はオレより塾のクラスが下だとか,何だとか言われ続けてきている。だいたい,双方が同じ学校に合格して,同級生になる可能性も十分あるではないか。彼らはいったいどの顔をしてその学校に行くつもりなのだろうか。

とか言っていると,私の周りに限っては,そういう心の汚い者はやっぱり結果が出ていない傾向にあるようだ。そのように子どもを批判するのは気が引けるが,親がつねづねそういう教育をしているから,子どもがそういう考えになるのである。そういう親たちは平気で差別的なことを口にする。

受験という競争でほんとうに大事なのは,自分に勝つことであって,他人に勝つことではなく,まして他人を蹴落とすことではないのである。さっきテレビに荒川静香さんが出ていたが,彼女も他人の演技をいっさい見ずに金を穫ったのであった。自分がしっかり自分の力を出せるかどうかだけ考えればいいのに,他人の足を引っ張ろうとする連中はまことに困る。受験に勝っても人格が歪んでは元も子もないのに。

資本主義もやはり同じ構造の問題を抱えている。問題なのは,みんなが生産性を上げるため,切磋琢磨するために競争があるはずなのに,自分を高めるよりむしろ「人を蹴落とす」ことが主題になってくる。みんなパツパツだから,たしかにそうならざるをえないところがある。でも,経済競争に無理やり勝ったとしても,友達を失ったり周りがボロボロになっては,つまらないとは思わないのかという話である。

小泉新自由主義改革から民主党政権に揺り戻しているはずが,例の「事業仕分け」に見るようにやっぱり小泉流は維持されている。世間にも「競争」が大事だという考えは根強い。しかし世の中には,よい競争と悪い競争がある,という点は心しておかねばならない。本当のところ,「カネにならない仕事はやらない」というのでは世の中回らない。人々が集まって生きているからには,相互扶助は不可欠だ。そのことを民主党はわかっているのかいないのか。小沢みたいなことをしていては,自民党時代のデジャヴュではないか。

競争とかいうよりも,全体を(家計部門を)底上げすることを考えないのであれば,民主党も自民党と同じ運命を辿ることになるだろう。

旧アドレス完全閉鎖のお知らせ

ご存知の方も多いかと思いますが,このサイトはかつてnakano.main.jpというアドレスで運営されておりました。socioanalysis.netのドメインを取得するにあたり,レンタルサーバー業者を乗り換え,しばらくこの旧アドレスと併用していたわけですが,このたび契約期間が切れまして,ついに古いサーバースペースを手放すことにいたしました。

というわけで古いアドレスではもうつながらなくなりますが,まだネット上のいたるところに古いリンクが残っていると思われます。ブックマークやウェブページにおけるリンク切れについては,チェックのうえご更新をよろしくお願いいたします。

倒錯的盗作

最近,レポートの剽窃をどうするかでいろいろ対策を練っている。

これまでは一つ一つのレポートについて,長めのセンテンスをとってきて検索窓に貼り付けていた。150人分のレポートだとそうとう骨の折れる仕事である。しかも私は一つの講義で2度3度レポートを課しているので,単純にその2〜3倍になってくる計算だ。そろそろやっていられない。

というわけで,いろいろと調査すると,英仏独西語については「turn it in」というのが定番らしい。日本語化されるという噂がありつつも,出てない様子。それは分かち書きが最初からできている言語と一緒にはならんわな。けっこうたいへんなはずですぞこれは。

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クロード・レヴィ=ストロース逝去

亡くなりましたね。1908年生まれ。享年ぴったり100歳。
あと数週間で101歳になるところでした。
Le MondeとかLe Figaroとか。
(Thanks to 村上靖彦先生)

来週の「象徴記号論」は,急遽この人の追悼講義にしようかとか,考えています。
実は先日のエマニュエル・トッドさんは,レヴィ=ストロースとも親戚筋なのだそうです。が,トッドさんが彼にインタヴューした際に,けっこう冷たくあしらわれたとか。

エマニュエル・トッド 国際シンポジウム

私の学部主催のシンポジウムがこの15日(木)に開催されます。トッドさんは76年にソ連崩壊を予言し,的中させたことで一躍著名になりましたが,どうやらリーマン・ショックも予言的中といったところで,今後注目されていくのではないでしょうか。ところで私も知りませんでしたが,この人はポール・ニザンの曾孫さんなんですね。

まさに「社会分析学」にふさわしいイベント。ぜひご来場ください! 

業務連絡(追伸):レポートについて

「名前と学籍番号を書き忘れました」
「書く欄がありませんでした」
というメールが何通も来ています。学生ポータル経由で出した場合は,個人アカウントにログインしてから送信しているため,誰が出したのかも基本的にこちらにはちゃんと伝わっています。不安に思う人もいるかと思いますが大丈夫ですので,その点はご安心ください。

ちなみにいまパリ近郊のホテルから書いています。もうすぐ出ないといけませんのでこのへんで。

業務連絡:明日から8月5日まで不在です

明日から,ハンガリーはブダペストのとある学会に行ってきます。
このため,不在にしますのでお知らせします。
その学会については,帰国後にまたここで報告してみたいと思っています(思い出したくもない悪夢のような記憶になっていなければ)。

この間,レポートの締め切りなどがありますが,学生ポータルのシステムは稼働していますので基本的には大丈夫なはずです。

メールは,ネット環境の関係ですぐに返事ができるとはかぎりませんが,だいたい通じると思います。何かあったらいつものメール宛にご連絡ください。

ダフ屋の経済学

前のエントリーの続き。

たとえば中世イタリア商人の場合を思い起こそう。なかなか東方の文物を自分で買いに行くわけにもいかないので,世の消費者の代わりにこれらを買いに行ってくれるかぎりでは,これは「仲介業者」であろう。他方,子どもが買おうとしているそばから割り込んできて買い占め,子どもたちに高く売りつけようとする輩は「ダフ屋」と呼ばれるのが相当である。

仲介業者であれダフ屋であれ,どうして値をつり上げることが可能なのかというと,財が希少である(その財の生産量が少ない――東方の胡椒にしろ,プラチナチケットにしろ)ために買い占めが可能で,したがって市場を独占ないし寡占状態とできるからである。独占/寡占ができれば,価格は(需要水準の範囲内で)かなり自由に設定できる。誰も欲しくないものであるならばともかく,誰もが欲しいと思うものならば,かなりの高値がつけられる。震災時の便乗値上げ(大根一本1000円……)などを思い起こせばよいだろう。

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ひどい商売

最近うちの子どもたちがハマっている遊びがある。タカラトミーから出ている「ベイブレード」というコマである。これで友だちと対戦するのが楽しいらしい。

ただ単にコマを買ってきて戦わせるだけでなく,パーツを組み換えて自分なりの最強ゴマを作るのである。デフォルトの状態で攻撃タイプ・防御タイプ・持久力タイプなどがあるが,回転を支える先端部分のパーツの形状もいろいろあるし,爪をつけてみたり,重心の低いタイプ,上から攻撃できるタイプなどといろいろ作りかえることができる。「ベイポインター」というものがあり,対戦結果がポイントとして記録される。自分のコマを鍛えて,友だちに勝って,ポイントを貯めると,何かもらえるものがあるようだ。

それは楽しいと思うが,このコマが現在入手困難である。というか,品薄なので,そこに目をつけたおもちゃ業者が買い占めて値をつり上げているのが腹立たしい。

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