コンサート終えました〜
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先般告知しました9/11のコンサート,無事終えることができました。けっこう多くのお客さんに来ていただけてホッとしましたし,何よりメインのブラ1(ブラームス交響曲第1番のことですよ)の最後に「ブラボー!」の声を二三いただけたようなので,演奏者側としては大満足です。有森先生のピアノも,うっとりするような甘美さ,かと思うと火の出るような爆発力,まさに素晴らしかったです。舞台の上からほれぼれしておりました。
いくつかよい評価を聞き及んでおりますよ。ちょっと笑っちゃったのが,「素人の発表会みたいなものかと思ったら,けっこう本格的だった」というもの。まあプロとか半プロの人も混じってますからね。というだけでなく,期待が低かった分だけ実際の評価が高まる「アンカリング効果」の見本みたいな事例ですな。
その他,個人的に耳に入ってきたのは
- 「1,000円でこれなら安い!」(値段のことは言わないでよ……)
- 「最後のへんはけっこう感動した/引き込まれた」(まあ曲がいいからね……)
というあたり。いや〜素直にありがたいです。
前期の学期中にはけっこう多くの学生さんには告知をさせてもらったのですが,来てくれた人はどれくらいいるのでしょうか。感想を聞いてみたいですね……。正直なところ,弾いているほうとしてはよくわからないんですよね。現実には粗はいっぱいある,それは自分たちが一番よくわかっている。けれども,聴いている人たちとしては別にそこはいいと思えることも多々ありますし。トータルして,どうだったのかと。
私なんか,いちばん好きなブラ1の4楽章の途中(ずっとG線で弾くところ)でE線のペグが勝手に「ぴゅ〜ん?」と緩んでしまい,かつその影響かA線まで狂ってしまい,いっしゅん挙動不審に陥っていたはず。落ち着いていろいろ考えて,皆さんがピチカートをしているあいだにこっそり似た音程(笑)に直し,ちょうどイイところで大げさに復帰しましたよ。F1のタイヤ交換みたいに。非常事態にしてはうまく対処したと思いますけども。この私の挙動に気づいていた方はぜひコメントください(笑)。
こういうアクシデントも含めて,ものすごく楽しみましたというか,オーケストラには文字通りハマりました。こんな面白い世界があったとは。
次回第4回定演(2011年4月予定)では,モーツァルトの39番,ベートーヴェンの5番(運命)をやることが決まっています。私自身は第2ヴァイオリンにコンバートされることになっていまして,客席からちょっと見えにくくなりますが,それはそれでちょうどいいと。よろしければぜひ皆さん,お誘いあわせのうえお越し下さいね。聖光学院管弦楽団のHPをチェックしておいてください!
ディスカッション
コメント一覧
そうだ,神奈川県立音楽堂も激しくよかった。コンサートホールはオーケストラにとって「最後の楽器」です。こっそり調弦していたのも聞こえてしまってるんじゃないかというくらい,ごく小さな音もひとつひとつ聞こえてしまう感覚。自分の音も,他の楽器の音も。あそこで弾くのはかなり気持ちがいいのは確かです。