無意識の思考とか論理とか
体調不良でたくさんは書けないのだが,タイミングを逃すわけにいかないので一言だけ。
Tatarさんのご指摘もありましたマッテ・ブランコさんの本,「ねこまっさかさま」さんの「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という最新記事で紹介されている。クライン派だ! これはイイ(オイラには)。何とか取り寄せないと。
無意識の思考―心的世界の基底と臨床の空間posted with amazlet at 04.12.27I.マテ‐ブランコ 岡 達治
新曜社 (2004/11)
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でも訳書が出たのはThinking, Feeling, and Beingのほうで,The Unconscious as Infinite Setsではないようである。後者は英語で買おう。あと入門編みたいのも出てるみたい。買わないと。ユーロで。
しかしBatesonの弟子筋でもこういう研究をしていた奴がいたはず。誰だったかな。誰か教えて。
ちなみに私としては目下,ラカン派関係で数学絡みの本が気になっている。Nathalie CharrauxさんのLacan et les Mathématiquesが入門編。応用編はPierre CartierさんのLe Réel en Mathématiques。後者をめぐるセミナーは先日ECFであったばかりである。大した話じゃなかったけれど。これらはもちろんチェックする予定。
関係ないが,日本からとある社会学関係の原稿ゲラが到着していた。「マルクス」の項と「アレント」の項を執筆。そんなに分量はないのでちょこちょこっと校正し,あとは返送するばかりである。
内容的にはどうだろう。「疎外論パラダイムですか?」と聞かれたら,「ハイそうですが,何か?」と私は答えてしまうだろうなぁ。
ディスカッション
コメント一覧
ヤーコブソンは言っている。(命日が我が誕生日であり、広末涼子嬢はまったく同じ日に生まれ、奇縁で結ばれた三角関係である。としておこう。)
「数学の多様な側面-集合論、ブール代数、トポロギー、統計学、確率計算、ゲーム理論-は、人類言語の構造をその可変体ならびに普遍的不変体について再解釈する探究に稔り豊かに適用され得る。」(「言語学と隣接諸科学」 『一般言語学』所収 232頁 みすず書房 1973)
故に言語の構造、無意識の構造を考えたくなる。マテ・ブランコにジェットコースターに乗せられた気分だ。このホームページに出入りするようになってから、「知」のデズニーランド☆
文献案内を私なりに精読し、気になる所。『生命記号論』に関して、兄ぃは「ラカンの「象徴界」はホフマイヤーの「記号圏」に対応し,その「記号」概念はC・S・パースに由来します。」と言われる訳です。で、パースと言われると、有馬道子さん(言語学)を想起するのです。2001年に『パースの思想』(岩波書店)を出されています。と同時に『記号の呪縛-テクストの解釈と分裂病』(勁草書房 1986)が気になって、『精神病の構造―シニフィアンの精神病理学』(藤田博史 青土社 1995)も読みたくなる。で、ベイトソンも読まないと、と思っていて。
賽銭の代わりに、書籍が増え、浄財か、とんでもない厄年だったしな、と昨年を振り返る。まったく罪作りな文献案内。渡世に迷い道をお作りになりやんして。