講演会「精神分析の射程」終了
布施哲先生のお世話で,名古屋大学での講演会「精神分析の射程――後期資本主義社会のメディア、文化、イデオロギー」にお招きいただきました。ご来場の皆さまありがとうございました。
京大の立木康介先生は,現在の日本のラカニアンとしてはトップクラスの位置にいる俊英です。私とは出身大学院が同じ,研究室が隣(間宮研究室−新宮研究室),年齢が同じという関係でした。それでもなぜか最近までほとんど交流なし。共著は1冊ありましたけど。先日のラカン協会でご一緒したときに布施先生からお声がかかり,2度目の共演という運びでした。立木先生のお話は,私とはアプローチが違うけどルーツは同じということで,続く私はそこにうまく被せてそこそこいい感じにオチをつけることができ,助かりました。
私は「資本のトリック/レトリック」という題で話しました。この内容はいずれ文字にしたいと思うのですが,まあこれを単発ものとして文字にするというよりは,比較的一般向けの本を書こうとしています。どうも遅筆のせいで編集者の方々にご迷惑をかけてきた日々なのですが,そろそろ新学部も完成だし,いいおっさんになってきたんだし,書きますよ! ほんとは書くの好きなんだから! 雑事に追われてできなかっただけなんだから!