Seminar
ディベートのお題
かつては基本的にディベートの訓練をしていましたが、最近ではその前段として、普通のプレゼンやビブリオバトル(書評対戦)、昔ながらの文献輪読なども取り入れています。
これらで調査能力・発表能力を身につけたあとは一つのお題について賛成・反対に分かれてディベートをしたり、卒論に向けて個々人固有のテーマでプレゼンをしてもらいます。
輪読テクスト例
これまで輪読に使用したテクストは、たとえば以下のとおりです。
- フロイト『精神分析入門』,新潮文庫,中公文庫,角川文庫など
- 鈴木晶『「精神分析入門」を読む』,NHKライブラリー
- フロイト「ある幻想の未来」,フロイト著作集3・人文書院
- フロイト「文化への不満」,フロイト著作集3・人文書院
- メルロ=ポンティ『意識と言語の獲得』,みすず書房
- ピンカー『言語を生みだす本能』,NHKブックス
- 妙木浩之『フロイト入門』,ちくま新書
- バッジーニ,フォスル『哲学の道具箱』,共立出版
- 見田宗介『社会学入門――人間と社会の未来』,岩波新書
- キャンベル『千の顔をもつ英雄』,上・下,ハヤカワ・ノンフィクション文庫
- 島田裕巳『映画は父を殺すためにある――通過儀礼という見方』,ちくま文庫
- 大塚英志『物語論で読む村上春樹と宮崎駿――構造しかない日本』,角川Oneテーマ21
過去の卒論タイトル例
以下はほんの抜粋です。こうして並べて見ると精神系,文化論系,哲学系とバラバラですが,まあでもこのゼミでどういうことをやっているのかはだいたい想像していただけるのではと思います。
- ムスリム女性の未来像――聖俗分離による女性の権利の擁護
- クラブにおける風営法――音楽を楽しむ場とその未来
- 笑いの理論と型による漫才の構造分析――いまいちばん面白い漫才とは
- ノンセンスを彩るティム・バートンのブラック・ユーモア――エドワード・ゴーリーとティム・バートンの世界
- 生殖補助医療の普及に関する批判的検討――子どもをデザインする医療技術の倫理的・法的問題点より
- 平和空想論――政治思想史と憲法9条
- 古代日本における規範についての考察――『古事記』における「罪」の読解を通して
- 表象としてのデイズニー・プリンセス映画――時代とともに変遷する女性の現実と願望を読む
- 日本における魔女像の変遷――魔法少女はいかにして誕生したか
- 母子の愛着関係と健康な心――『黒子のバスケ』脅迫事件を題材に
- キェルケゴールと宮沢賢治――真の自己犠牲
- 死を題材とする落語ネタの魅力――人間の業・弱さ・矛盾
- ブロードウェイミュージカルとニューヨーク――9・11後の作品から
- フィクションとは何か――106歳まで映画を撮り続けた巨匠マノエル・ド・オリベイラから考える
- 承認への不安に満ちた時代――若者のSNS利用を中心に
- 「かわいい」文化はなぜ日本に特有なのか
- 中日飲酒飲茶文化の比較
- なぜ日本におけるいじめは深刻化しているのか
- 日本で代理出産を可能にするには、どのようなことを考慮すべきか
レクリエーション
厳しい掟として,教員は積極的に企画はしません。学生が中心となって企画立案をします。
夏の合宿が恒例となっています。なぜか海に行くことが多いけれど,教員はもっと文化的なヴァカンスを心の中では希望しているのです。
コンパは随時。話が持ち上がり次第,教員が妻に承諾を得るという手続きになっております。