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フランス渡航時に持って行くべきもの/渡航後すぐ買うべきもの

日本人の生活に供するもののうち,フランスでは(1)普通手に入らないもの,(2)手に入るがクオリティの悪いもの,もしくは同じものが手に入るがバカ高いもの,などがありうるかと思う。たとえば(1)については,こちらでは男性は下着の「シャツ」を着ないので,そういうものは売っていない。あるいは「電気炊飯器」とか(普通に街では売っていないが,「帰国売り」など何らかの方法で見つかりはする)。が,この種のものはそう多くはない。問題は(2)がほとんどで,それも日常的に使う消耗品にそういうものが多くて困る。

何を隠そう私が渡航後はじめて衝撃を受けたのは,「ラップ」のクオリティであった。もちろん音楽じゃなくて,「サランラップ」とか「クレラップ」とかいうほうのあのラップである。「何やこのへろへろの『透明ビニール』は!」と思わず叫ぶほどくっつかない。


しかも,日本のラップのようにピシッと切れない。うにょーっと伸びてしまうので,どちらかというと「引きちぎる」感じである。これはあかんよフランス。と思いきや,後日カルフールレーベルのもっとひどいラップを買うてしもうた。これはよくくっつくのだが「うにょー」がより激しく,引きちぎるに引きちぎれない。やっとのことで引きちぎるとその端がすぐに巻きついてしまって,今度は取れないのである。

日本の工業技術はすばらしいですよ! 皆さん! われわれは当たり前のようにそれを日々享受しているのである。失ってはじめてその価値がわかるというものである。

▼さて,持って行くべきものについて内容別に言うと,文房具類,紙類,台所用品,下着類,というところがこれにあたるのではないかと思われる。なお家電関係は特定のものを除きフランスで買うべきだろう(電圧仕様の違いのため)が,一般に精密機器類は,日本のショップ/サイトで買い求めてもたいてい日本国外に発送できないので,必要なものは持って行くしかない。特に日本語パソコン,iPod,電子辞書などは持って行きたい。

所有する音源をiPodに可能なかぎり叩き込んで持って行けば,CDを持って行かずにすむ。そして部屋にCDラックを用意する必要もなくなる。そしてこれらの精密機器類は,もちろん個別に仕様を確認すべきだがたいてい100V~240Vまで対応しているので,変換用のプラグだけでそのままフランスのコンセントに挿すことができる。ちなみに,「変換用プラグ」も日本から用意していくことをおすすめする。フランスで買うと妙にでかく,邪魔な部分のついたものになってしまう。

また,パソコン用には変換プラグではなく「コード」自体を買うことをおすすめする。ここでコードというのはACアダプター(黒いハコ)から先の部分のことである。通常は問題ないとしても,仕様上は日本のパソコンのコードは110Vまでを想定しているので,220Vのコンセントに使うのは本当はまずい。先の形状もヨーロッパ(C型)に対応するものを買うこと。

要は,重くて,運んだり送ったりするのはちょっと……的なものはバッサリあきらめ,しかし運べそうなものはできるだけ持って行くという方針で望むことであろう。

なお,何か荷物(例えば書籍など)を送る場合,郵便を使うのはあまりに心もとない。EMSだと追跡できるが,これもフランス国内に入ると怪しくなってしまう(フランス国内ではChronopostという民間会社が配送を行っていて,こいつらがまたプロじゃないのである)。なので,宣伝費はもらっていないが送るなら「ヤマト」をおすすめする。日系だから安心確実である。ちゃんと約束の日に配達されるし,午前か午後かも指定できる。重さや大きさの関係で安価に送れないものもあるかと思うが,とりあえず問い合わせるのがよいと思う。

▼また逆に,こちらに来てすぐ買うべきと思われるものもある。一つは「スキャナー一体型のプリンター」である。ドライバーだけフランス語か英語になってしまうかもしれないが,Epson,Canonといった日本のメーカーの製品はまずつなげるはずだし,運がよければ日本語のドライバーを突っ込むこともできそうである。私はHP(ヒューレット・パッカード,フランスでは「アシュ・ペ」と発音)のを持っているが,これも問題ない。これがいいのは,滞在許可証やらアパートの契約やらにさまざまの書類を提出する際には何かとコピーをとる必要があるが,それが自宅で簡単にできる点である。これを買う前にはいちいち郵便局に行っていたのだ。コンビニなどはこの国には(ほとんど)存在しないのである(ちなみに,これの難点はネットワーク・プリンターとして使いにくい点。うちは2台のパソコンでこのプリンターを共有しているが,プリント・サーバーをつけてもスキャナー機能は共有できない)。

あと,ご存じのとおりヨーロッパは水は「蛇口をひねると出てくるもの」ではなく,「スーパーで買うもの」である。これは水の豊富な日本の民にはとてもイタい。そこでドイツのBritaが作っている濾過器。こいつで作った水で紅茶を入れると,水の硬度の関係でいい色になる。ミネラル・ウォーターのほうがむしろダメなのである。そしてさらに賢いドイツ人は,濾したあとその水をそのまま沸かせる電気ポットを開発したのだ! ジェニアール。ヴンダバー。というわけでこれはかなりおすすめである(とはいえウチのは2年保障のはずなのに壊れてしまった。悲しい)。

持っていくものというより,やっておくことという意味では,海外旅行傷害保険に加入しておくことと,シティバンクの口座を開き,自分の通常使っている銀行でネットバンキングができるようにしておくこと。この手続きは絶対ではないかもしれないが,自分ですべて遠隔操作できて便利(ただし郵便局の口座はフランスから遠隔では操作できない)。こうやっておくと,フランスの銀行口座ができるまではシティバンクからユーロで引き出して食いつなぐことができるし,それができたあとも,ネット上で自分の普段の口座からシティバンクに振り替えたり,そこから海外送金でフランスの銀行口座に送ったりすることができる。

▼まあいろいろ言いたいことはあるが,ともかく並べてみたので参考にしていただきたい。横線よりも上を持って行く,という方針がおすすめである。

(1)普通は手に入らないもの

  • 「海外旅行傷害保険」(反則? でも必須と思う)
  • 各銀行口座をネット上でいじれるように手配
  • 排水口ネット(水漏れなどのトラブルを未然に防ぐ)

(2)手に入るけどクオリティが低い/値段が高いもの

  • セロテープ
  • ビニールテープ(家の補修用に)
  • ホッチキス・芯
  • スティックのり
  • 瞬間接着剤
  • 木工用ボンド
  • クリップ類(ああこんなもんしょうもない)
  • 書類ケース
  • 筆記用具

(3)できれば持って行きたいもの

  • 常備薬類(たぶん身体に合う・すぐ使える)
  • コンセント変換プラグ(日本のものがよい)
  • 変圧器(240V→100V)(すぐ使いたくてもどこに売っているかわかりにくい)
  • 日本語パソコン
  • パソコン用コード(変換プラグが要らなくなる・高電圧に対応)
  • デジカメ
  • 外付けハードディスク(きっとデジカメのデータがパソコンにたまって困る)
  • iPod(CDを持って行かないですむ・部屋にCDラックを置かないですむ)
  • iTalk(講義などを録音できる)
  • iPod用スピーカー(ポータブルがおすすめ)
  • 電子辞書
  • 日本の小間物類(フランス人へのちょっとした贈り物用)

(4)あきらめてフランスで買うしかないもの

  • 家電製品(電気炊飯器,ドライヤー,DVDプレーヤーなど)
  • CD-R,DVD-Rなどのメディア(高いが,重いので日本から送れない)
  • 工具類(ドライバー,ペンチなど。家の補修用に)
  • 台所用品(洗剤,スポンジ,ラップなど。最悪)
  • 紙製品(ノート,ティッシュなど。目玉が飛び出る値段)
  • (女性)生理用品(可能なら日本から送ってもらうべき)

(5)むしろ渡航後すぐ買うとよいおすすめ品

  • スキャナー一体型のプリンター(コピーができるので手続きに重宝。帰国時に売る)
  • ブリタの電気ポット(水道水を濾せてそのまま沸かせる)

というわけで,まずは100円ショップに行くといろいろと必要なものを買い集めることができそうである。

ご意見お寄せいただきたい。今後渡航される方の利益に供したいと思うので,このリストについてはコメントに応じて随時更新としていきたい。

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