第10回口頭弁論の報告
今回で第10回となりますが、提訴よりほぼまる2年となります。コロナ禍のせいでもありますが、長くかかっています。
今回8月31日の第10回口頭弁論では、反訴被告(世耕氏側)から第5準備書面と証拠の提出があり、これをうけてこちらからは「求釈明書」を提出しました。前回こちらが「第6準備書面」で主張した、 国際人権条約B規約(自由権規約)やヨーロッパ人権裁判所の判例法理について、反訴被告が全く触れていなかったためです。
小川弁護士と海渡弁護士が、「アメリカの判例法理が日本に当てはまらないというのはわかるが、自由権規約は日本も批准しており、日本の司法も拘束している。自由権規約は関係ないと言いたいのか。そのような主張は国務大臣としていかがなものか」と述べましたが、これに対して世耕氏側は「こちらの主張は第5準備書面で尽きている」と繰り返すのみでした。
海渡弁護士は「裁判所からもしっかりと評価・反論をするよう促してほしい」と食い下がりましたが、裁判長によれば「この点に関しては法律論、法律の評価に関わる部分でもあるので、裁判所から促すことは難しい」とのことでした。そこで「それならば、それを踏まえて次回きちんと反論書面を提出します」ということになりました。
次回期日は、 10月26日(火)の10:00からと決まりました。