2020年12月4日(金)に行われた第6回口頭弁論について、中野先生よりレポートをいただきましたので、公開いたします。
今回、反訴状を提出し、反訴答弁書を受け取ったという段階で、第6回口頭弁論が開かれました。
反訴状では、自民党と統一教会の歴史的関係を割と徹底的に論証し、その自民党の人がなんで統一教会のことを反社会的と言うんだ、という矛盾を指摘したうえで、そうした矛盾した訴訟を起こしているというのは名誉回復のためじゃないでしょ、攻撃のためでしょ!とツッコんだのでした。
これに対して、反訴答弁書は、なんだか細かいことを反論してきましたが、特に驚いたのは、先方はこれは「不意打ち訴訟ではない」と主張してきたこと。訴訟を起こす前にTwitter社に違反報告をしたから、と。そんなのこちらには全く連絡もないし、知らないんですが……。しかたがないのでまぁとりあえず「どういうことなんですか、経緯を全部出してください」と求釈明をしているところです。書面で回答いただけるとのこと。
で、いつもは準備書面を交換して、二言三言交わして次回日程を決めて終わりなのですが(裁判ってそういう感じなんですよ)、この日の法廷では、ちょっと面白いやり取りがありました。要約するとこんな感じでしたでしょうか。
海渡(中野代理人) 自民党と統一教会の関係は重要だから、「不知」では済まされない。具体的な答弁を。
代理人B 中野先生の三段論法(自民党と統一教会は関係が深い、世耕氏は自民党幹部、だから世耕氏も統一教会と関係ある)はおかしい。本件とは関係ないことなので、訴訟経済的にも触れないほうがよい。
海渡 それは違う。非常に重要な問題。だいたい自民党と長いつきあいのある統一教会は反社会的なのか。どうしてそれと関係あると言うことが名誉毀損になるのか。
代B 反社会的かどうかは通常一般人の社会通念をもって判断されるべきということで……。
海渡 じゃあ自民党は一般人の常識とはかけ離れているということを認めるんですね?
代B いやいや……。
代理人A 書面をもって回答します。
ちょっと笑ってしまいました。
応援傍聴に来てくださっている方は、「訴訟経済的に、とはどういうことだ。そもそも訴訟を起こすまでもないことを、わざわざ自分が起こしたんだろう」と笑っておられました。
次回第7回口頭弁論は、2021年2月5日(金)10:10からです。お見逃しなく。