第15回口頭弁論の報告

2022年7月22日に予定されていた本人尋問が延期となり、11月4日についに実現しました。

午前中の世耕議員の本人尋問は、ビデオリンク方式で行われました。この方式は、本人は裁判所には来ますが、法廷に直接出廷するのではなく、別室からビデオで尋問に答えるというやり方です。警備の都合だと聞いています。

この中で世耕議員は、自身は統一教会や原理研究会と関係したことは一度もないこと、安倍晋三元首相や同僚議員が統一教会と関係していたことについては一切何も知らなかったこと、参議院選における「票の差配」についても全く知らなかったことなどを証言しました。当方がずいぶん前に反訴状を提出していましたし、安倍さんのビデオメッセージ動画も提出していたのですが、まったく見ていなかったのでしょうか。

午後の中野側尋問で中野は、世耕氏が原理研究会に関係していたという情報を信じるに足る相当の理由があったこと(「真実相当性」と言います)、そもそも原理研究会への所属よりも政治思想の一致のほうこそが問題であること、 政府を構成する大臣が民間人を提訴することの民主主義社会における意味や言論を萎縮させる恐れ、さらに一度も削除要請や交渉なくいきなり提訴したことの不当性などを論じました。

テレビ東京の報道

報道以外で、この裁判の理解の参考になりそうなものに、以下のものがあります。

次回は、2023年1月24日(火)15:00より、東京地裁610号法廷にて、国際人権法の専門家証人尋問が行われます。