第8回口頭弁論の報告
今回の口頭弁論は、当初4月13日に予定されていましたが、諸般の事情で延期となり、5月14日に開廷されました。
今回は、世耕氏側からの準備書面が提出されるはずでしたが、上記特殊事情のためそれは4月にすでに提出されていましたので、こちらからもその反論の一部として「第6準備書面」を提出することにしました。
この第6準備書面は、表現の自由と名誉・プライバシーの権利の兼ね合いの問題について、特に公人の名誉毀損をどう考えるべきかを中心に、国際人権規約やヨーロッパ人権裁判所の判例法、アメリカの「現実的悪意の法理」など、世界の人権法に共通した考え方を紹介したものです。次回期日までには第7準備書面を用意し、これが日本の法理にどう適用できるか、について論じたものを提出する予定です。
このことを海渡弁護士が裁判官に口頭で説明し、次回期日を決めて閉廷しました。次回期日は7月9日10:00からと決まりました。