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時事 Archive
1月17日――地震つながり
- 2006-01-18 (水)
- 時事
昨日2006年1月17日はいろんなことが重なった日。
この日は私にとっては,まず阪神大震災の記念日(?)である。もともと私の実家は神戸市東灘区にある。95年当時の私は大学院生(修士課程)で,京都に下宿していた。
▼地震が起こったのは,忘れもしない修士論文提出期限=1月20日の3日前である。私は当然,夜中までパソコンのキーを叩いていたのだった(Windows 3.1+TeX上で)。布団に入ったのがたぶん朝5時ごろ。なので地震のときにはうとうとはしていたがまだ寝入っていなかったか,寝入ってすぐだったはず。私の下宿は1階だったので,横には大きくは揺れなかった。ただ,ガン!という下から突き上げる衝撃に少々びっくりしたのと,揺れ自体が異様に長く続いたことだけは感じられた。
最初はそのまんま寝るつもりだったが,んー,これはひどいんじゃあ~りませんか,と思い寝ぼけまなこでテレビをつけてみた。が,まだ情報が集まっていないらしく,まったりとした様相。しかし京都の震度が「5」と表示されていて,あぁ,いちばんひどいのねと納得しつつ二度寝体制に入ると,今度は彼女(=現・妻)から電話がかかってきて,「大丈夫?!!」とか言っている。ボケーッとしているこちらに比べ,かなりの半狂乱状態である。それもそのはず,彼女の家(吹田市。で7階)では家具は飛び交うわ,食器棚の中のものはザーッと落ちて全部壊れるわでまさに被災地だったらしい。
しかしいちばんひどかったのは,みなさんご承知のように淡路であり,神戸であった。そうらしいことがわかったので,実家に電話してみた。うちもテレビが飛んだり箪笥がクラッシュしたりだった(6階)。両親は足の裏をガラスで切ったりはしていたようだが,まあ生きていた。「そっちに行こうか?」と言ってみたが(修論だけは出さんとあかんからね)「んー,あんた来ても一緒だからいいわ」と言われ,「さいですか」ということになる。
ちなみに「神戸市に実家のある院生」には,大学院の事務から電話がかかってきた。修論提出を延期してもいいよということだった。私の場合,本文はほぼできていてあと要約だけだったので,そのまま出したが。
▼あとで,やはり実家では水などが不足しているようなので,ペットボトルなどを担いで,現妻と友人とで,実家に向かった。阪急電車だと西宮北口までしか行けないので,宝塚経由のうえ神戸電鉄で新神戸に。神戸電鉄は小さい車両4両のキャパシティしかないので,乗るまでが長蛇の列。乗ってもぎゅうぎゅう詰めということで,これなら西宮から歩く方がいいのかとも思えたり思いなおしたり。新神戸から実家まではタクシーで15分程度だが,家が覆い被さって道がふさがっているところなどを迂回したりしていると,歩きで1時間くらいかかったのではないかと思う。何度も言うがペットボトル満載で。
まあそうやってたどり着くと,わが両親は隣近所と酒盛りをしていた。
……。ま,それはいい。極限状態においては,人々は特に連帯するということなのであろう。
しかし,われわれ一行が到着したおかげで,近所の人々は「じゃ,おいとましま~す」となり,酒盛りがお開きに。すると親父が残念そうに一言,「帰って来なくてもいいのに……」。
ここでカチーン。
思ったこと言うなよ。
……。ま,もう過ぎたことであるが。これが私の11年前のツッコミであった。まだまだ未熟であるのは言うまでもない。
▼さあ,ここからいつものようにやたけたな話へ突入。皆さま真に受けられませんように。
このときの地震でも多くのマンションが倒れた。実家の隣のマンションなんて,1階が駐車場なので,片方がつぶれて大きく傾いていたのに,その後直っているのはどうやったんだろう。ともかく倒れたマンションは多かったが,中でも「倒れやすいのではないか」と噂されたのが竹○工務店のマンションである。
そもそも関西でのシェアが高いので,「竹○のマンションは倒れやすい」などという噂は不当なのかもしれない。が一方で,「竹○が自分のところで施工・設計したものはすべて倒れている」という怪情報もあった。
考えてみれば,わりと頻繁に小さな地震がある首都圏と違い,地震そのものが少ない関西では,将来にわたって大きな地震は起こらない,と言われていたのだから,そういう地域には国の基準を満たすような「アホみたいに頑丈な建物」はオーバースペックだ,という考えも成り立つような気がする。
まあ関西でも70年に1度大きな地震があったということもまたわかっていたのだが。しかし,どうせ日本の建物の寿命は25年くらいなので(残念ながらローンは35年だけどね),70年というスパンでもてばよいだけなら震度7に耐える必要はないのかもしれない。
「地震が起こったらどうするんだ!」と言われれば,「いやー,すみません(滝汗)」と言うしかないだろうが,起こらなかったらどうなんだ。
ある友人(リフォーム屋の息子)などは,「竹○の物件は,震度5で倒れるようにきっちり計算されていた。竹○に技術力がないからではなく,技術力があるからだ」とまことしやかに言っていた。ほんまかいな。
とか言っていると,地震が起こるかどうかは確率論だが,良識あるみなさんが怒るのは確実……というワケで,ここらへんでオジャマモンこと小嶋進の証人喚問の話をしたいと思う今日この頃,皆さん,いかがお過ごしですか?
▼という口調は最近話題の「きっこのブログ」だが,まずこれを予習し,民主党の馬淵議員のサイトをチェックしてから,1時45分にテレビの前に座る。今回の証人喚問では各紙報道があったように,小嶋社長は27~32点にわたる肝心なところを,補佐人と相談して証言拒否をした。刑事訴追される恐れがある場合に証言を拒否できるというルールだが,追求する皆さんはカッカしていたように見えた。
しかし,追求する側の皆さんは,そんなことで平常心を失ってはいけないのではないか。そもそも現政権にまでつながる巨悪,一介の民間人の証人喚問ごときですらすら暴かれるはずはないのだ。どうやって本当のことを言わせるか,それを考えるのがこの場合議員さんたちの仕事だったはずである。
特に疑問に思ったのは,「あなたは,○月×日,~の場で『……』と言いましたね? これは本当ですか?」という文型だ。やたら多かった。問い糺す側の議員は,すでにそのテープを持っているのである。補佐人とひそひそやっている小嶋社長に,「言ったか言わないかの確認なんですよ! 答えられないんですか!」とか凄んでいる。
「言った」と言っても「言わなかった」と言っても苦しくなるように追い詰めている,というのは理解できる。でもね,もうね,実際言ったんだから,そしてあんた自身証拠のテープを持っているんだから,それで揉めている時間はまるまる無駄ではないのか。あんたのもち時間てそんなに長くはないだろうに。むしろほかに新たな論点について聞くことはないのか。
要するに,つるし上げようとはしているけれど,情報を引き出そうとしているとは言えないように見えた。与党森派側の人々ならこれで戦略的に間違っていないけれど,野党議員まで巻き込まれては,与党に手玉にとられるのも無理はない。もっと冷静にやり方考えないと。あれでは小学校の「おわりの会」である。
ましかし,結果としてあれはあれでよかったのである。小嶋社長が答えられない(刑事訴追の恐れがある)多くの情報を持っているということ,そのこと自体が明らかになった。伊藤公介,安倍晋三との接点がわかった。ファミリー企業やらトンネル企業やらが見えてきた。前進はしている。野党はあととりあえず伊藤公介の証人喚問のために奔走すべきだろう。ただしどう攻めるかはよくよく考えねばならない。
いずれにせよ,証人喚問に立つ議員さんは,むしろ年末年始に『古畑任三郎』を見ておくべきだったのである。イチローだって「勝負に勝つために最も必要なのは,平常心だ……」と述べているではないか。
▼……そんなワケで,「1月17日」からの連想がどうしても,死刑判決を受けた宮崎勤じゃなく,ガサ入れを受けたホリエモンでもなく,証人喚問を受けたオジャマモンにつながってしまう今日この頃なのだ(爆)。
追記 le 19 janvier 2006
馬淵澄夫議員のメルマガ「不易塾日記」(サイトのトップにも同文あり)に,以下のようにあった。
ただし、チョット反省は、小嶋証人の態度に腹を立ててしまっ
たところか。ヒロコから電話で、「プッチが、『パパ怖い』って。」。
そっか、怖い顔してたか...。「でも、言っといたわ。おうちをね、引っ越さなくちゃいけな
い子たちもいてね、幼稚園も変わっちゃうかもしれないんだよ。
かわいそうでしょ。そんなことになっちゃったから、パパ怒っ
てるんだよ。」そ、本当に苦しんでいる人のために働くことこそ政治。
プッチに伝えてもらった言葉をめぐらしながら、自分に言い聞
かせた。
かたや「きっこのブログ」も,19日付の日記で堤組の記述について「お詫び」している。
反省することは大事である。私は民主党支持者ではないけれど(ハイ,無党派層です),それぞれにいい仕事をしていただきたい。
▼そう言えば,昨日また「税金対策・将来の年金対策としてマンション経営しませんか」という電話が研究室にあった。忙しいのにこの手の勧誘が本当に多くて困るのだ。いつもならガチャ切りするところだが,こちらはたまたまプリンタに仕事をさせている最中だったので,連中がどういうからくりで儲かると言っているのか,イタズラ心で話を聞いてやった。
しかし昨日はいつもとは違っていた。なかなか「マンション」という単語を切り出さない。結局は,彼らの言う税金対策とは,マンションを買って見かけの所得を減らしつつ,人に貸して家賃収入を得る,という話のようである。しかし今このタイミングでマンションなんて誰が買うかいな。カネで持っていても目減りするが,モノにしてしまうとそれも劣化していく。ましてや偽装物件だったら。バブルのようにバンバン資産価値が上がるなら話は別だが,いずれにせよそんなにうまい話とは思われない。
と向こうも思っているのだろう。言いにくそうに話をえんえんと続ける営業マンが,いろんな意味で哀れでならなかった。なんちて。
もちろん,税金対策するほどの給料を私はもらっていない。これからどんどん減っていくし。ややこしいことをしてちょっとしか節税できないくらいなら,進んで税金を払いたいくらいである。ただし,使い道についてはこれからも文句を言っていくからな!!!
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差別したい人の気持ち,戦争したい人の気持ち
- 2005-11-16 (水)
- 時事
フランスでは,移民の若者による暴動がまだ続いているようだ。実に55年のアルジェリア独立戦争以来の非常事態宣言で,それもさらに3カ月延長される見通しらしい。私が胸を借りていたパリ第8大学は,パリの北に隣接するサン・ドニ市にある。このあたりはかなり治安が悪いと聞いてはいたが,今回の暴動の震源となったのもこの近くらしい。というわけで私としても気になる事態である。
一方日本では,例の選挙で自民党一党独裁制が復活し,再軍備に向けての改憲の動きが活発である。そのさなかにも,どういう得があるのかよくわからない首相の靖国参拝強行や,米軍のトランスフォーメーションのために沖縄の基地をなぜか日本が自腹で移転させてさしあげるなど,何だか理解に苦しむ動きがあったりする。自力でよくよく調べないと,われわれ一般市民には,誰が何のために何をしているかわからないところだろう。というか調べてもやはりわからないが。と同時に,2005年体制とか言われているが,実は1955年体制に先祖帰りしているのではないのかとも思われ,文明が進めば野蛮が帰結するという「啓蒙の弁証法」(アドルノ/ホルクハイマー)が蘇ってきたかのような危機感を覚える。
いずれの場合についても,55年という数字,あるいはきっかり50年前という数字,これらがヘンな符合を示しているのは偶然だろうか。そうかもしれないが,何となく「帝国主義」とか「植民地支配」の時代の終焉を,これらの年号が画期しているようにも思える。
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ひとは「謝る」ことができるか?
- 2005-08-17 (水)
- 時事
15日は60回目の終戦記念日であった。私は命知らずにもなぜか中華レストランで食事をしたのだった。招いてくれたフランス人の友人(彼はこの日がわれわれにとっての終戦記念日だということを完璧に忘れていた)に,今般の日中の軋轢について説明すると,彼は,難しいよね,関係の修復には2世代くらいはかかるだろうな,と答えた。いやそうではなく,いままさに若干の身の危険を感じる,と私は言いたかったのだが(実際にはもちろん何もなかった)。
それはそうと,小泉首相の靖国神社参拝は(米国の圧力で@内田樹の研究室)なかったとのこと。それだけでなく,「小泉談話」では中韓の国名を具体的に挙げて「おわび」までしている。中川経産相の参拝と対照的で,私もはじめは何だこりゃと思ったが,まあ小泉首相としては,アメリカさんに言われたらしょうがない,ということなのだろう。
ただ残念ながら,このように唐突に謝罪されても,中韓の皆さんのほうでは「本質的にはタカ派のくせに,口先ばっか調子いいよね」と思われているようで,よくても「まあ実際の行動を見せてもらおうじゃないの」という反応らしい。そりゃそうであろう。
さあ,これは反日デモのときに考えた,もう一つのネタを開陳するにふさわしいタイミングである。
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フランス語/日本語文法について四の五の考える
最近いろいろなことが重なって,「言語習得」について考える機会が多かった。
「小学校での英語教育はいらん」と言う人もいたし。どうかなぁ。
石原慎太郎都知事が「フランス語は数を勘定することができない言語」とのたまったことについて,フランス語学校校長から裁判が起こされた話は皆さんご存じと思う。
そして最近,明大教授らがフランス語のできない知事に「フランス語学習セット」をプレゼントした。「抗議うんぬんより,フランスのエスプリを示したかった」とのことだが,まあどうなのであろうか。
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フランスに学ぶ少子化対策
ネットでニュースを見ていて,「おっ」と思わせる記事を見つけた。
「少子化対策:内閣府、仏独の育児支援制度などを調査」(毎日)
おお,やるではないか,内閣府。まあとりあえず調査だけではあろうが。
このネタは書こうと思っていただけに,ちょっとくやしい。まあでも,この件についてフランスに学ぶべきことはまちがいなく多いはずだ。だからこれは喜ばしいニュースである。
まずはリンク切れに備えて全文を引用しておこう。
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「反日」補足
あとで読み返すと何だか締まらないエントリーを書いてしまったので(眠かったんだもん),補足したい。
- 要するに第一に言いたかったのは,「反日」という表現は,「日」というところで「部分と全体の混同」を誘導するものになりかねない,ということだった。
- 一方で,かといってねじり鉢巻きで「部分と全体を区別しましょー」と叫んでも,ちょっと虚しいかも,ということも言いたかった。
- なぜかと言うと,一つにはこの混同するという機能は人間の精神に普遍的なものだから。
- もう一つには,混同するには混同するだけの理由があるから(つまり「敵」をつくりたいからね)。混同「したい」人がいるんだから,そういう人に分けてねと言っても虚しいというハナシである。
まあそんなところである。以上まとめ。
しかしまとめだけだと寂しいので,関連資料をつけました,というのが今日のエントリーである。
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「反日」という表現について
日本の憲法記念日が過ぎ,中国の「五・四運動」記念日が来た。
ご案内のようにこのところ,日中関係がぎくしゃくしている。そしてそれについてまたしても星の数ほどのブログがそれぞれの意見を述べている。
そこへ私がつけるコメントはあまりないわけだが,待っていてもやはり誰も言わないようなので言いたくなったことが2点。
- 「反日」という表現は何かアヤシイのではないか
- 「謝る」ということは可能なのか(実は不可能である)
今日は第1の点を肴にしたい。
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